「トランスよりもテッキーでグルーヴィーな」楽曲群
ハウスミュージックから派生したトランスミュージックの一種で、2007年にDJ Yoji Biomehanikaが提唱した「トランスよりもテッキーでグルーヴィーな」サウンドの楽曲群を指します。海外ではローリングテクノとも言われることもあります。代表的なアーティストはYOJI Yoji Biomehanika、dj REMO-CON。第二世代アーティストとしてNIGHT LIBERATOR、OVERFLOW、SHIBEE、NI-21など。世界で活躍する日本人アーティストが多く、多数のアルバムを出しています。日本人がノリやすい音楽ジャンルです。
テックダンスサウンドの特徴と作り方
BPMに関しては125~135程度、ハウスとテクノの中間になっています。音の特徴としては、ハウスの基本フォーマット(つまりバスドラム4つ打ち、その間に刻まれるハイハット、2拍目あるいは4拍目のスネアドラム)を守りながら、テクノの持つ無機質な空気感と残響や音響からの快感抽出などを継承します。さらにバスドラム自身による残響を、ハウスよりも抑える傾向があるため、むしろ音数はテクノやハウスよりも少なくなるのが普通です。つまりミニマルな方向への融合であると言えます。
パーカッション系のリズムと太い音のキック
リズムにはパーカッション系を多用していて、パーカッションのイメージからか、陽気な曲も多いようです。キックの特徴は太い音で、最近ではどんどんドラムのキックが重くなって行っている傾向があるようです。
よりハードな方向に進んだシュランツ
テックダンスの延長線上にあったシュランツは、「ハウス」とか「ミニマル」と呼ばれるそこまで早くないダンスミュージックから「よりハードな方向に」進んだ結果生まれたジャンルと言えます。工場っぽい機械的な音をサンプリングして使う、メロディのほぼ存在しないジャンルでしたが、最近はレイブっぽいノリノリのアプローチのものも増えてきています。
テックダンス動画・映像