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HIPHOPを代表するレーベルDef Jam recordings(デフ ジャム レコーディングス)|NOAダンスアカデミー

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-はじめに

歴史的ヒップホップ・レーベルとして、今も世界にその名を轟かせるDef Jam Recordings(以下、Def Jam)。1984年、もともと、ニューヨーク大学の大学生だったリック・ルービンが立ち上げた事業にラッセル・シモンズが加わり、本格的にレーベルとして始動した。何と言っても、Def Jam初の<大発明>といえばLL/クール・Jだろう。
Def Jam発のアルバム第一号となった『Radio』は発売後、数ヶ月が経つ頃にはすでに50万枚の売り上げを記録し、商業的にも大成功を収めた。シンプルかつハードなサンプリング・ビートに、キレの良いLL・クール・Jのライムが炸裂する『Radio』は、ラップとは何たるかを世界中に知らしめ、ヒップホップ・カルチャーの新たな扉を開いた。


■ Def Jam recordings(デフ ジャム レコーディングス)とは

(1) Def Jamの歴史

今年2019年で創立35周年を迎えるヒップ・ホップ・レーベル、Def Jam Recordings(デフ・ジャム・レコーディングス)。
ラッセル・シモンズとリック・ルービンによって、1984年に設立された。 1980年代末から1990年代末にパブリック・エナミー、LL・クール・J、スリック・リック、EPMD、ナイス&スムースらのラッパーを擁してレーベルの全盛期を迎えた。
さらにオラン・ジュース・ジョーンズやアリソン・ウィリアムズらのソウル・シンガーの曲も発表した。オラン・ジュース・ジョーンズの「レイン」は1986年にソウルだけでなく、ポップ・チャートでも上位に食い込むヒットとなった。もともとはコロンビア/ソニー傘下だったが、のちにユニバーサルミュージック傘下に移り、アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループ内のレーベルとして運営されている。現在は日本、イギリス、フランス、南アフリカに支社がある(かつてドイツにも支社があった)。


(2) 有名なロゴマーク

このロゴマーク見たことありませんか?
CDやレコードはもちろん。
ステッカーやTシャツなど様々なアイテムがあります。
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(3) アパレルとしてのDef Jam

絶大なる影響力を誇るヒップ・ホップ・レーベル"Def Jam Recordings"が、レーベル創設35周年を祝うアニバーサリー企画の一貫として、2019年11月2、3日にカリフォルニア州ロングビーチで開催された"コンプレックスコン(ComplexCon)"でプーマとの唯一無二のコラボレーションを展開する。
また、新興eコマースプラットフォームの"NTWRK"と提携し、貴重なヴィンテージTシャツや、本邦初公開のコラボレーション作品、価値の高い収集品などの独占販売を行っている。
そのほかにコラボレーションフットウェアやパーカー、などいろいろな商品を出しています。


■ Def Jam Japan

HIPHOP・R&Bを中心としたアメリカのレコードレーベル、デフ・ジャムレコード・レコーディングスの日本支社として、2000年に「RIKO」こと桜井理子(さくらい さとこ)が、ユニバーサルミュージック傘下に「Def Jam Japan」の名前で設立。
2000年10月7日にReality Recordsから発売されたNITORO MICROPHONE UNDERGROUNDのアルバム『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』の再発がDef Jam Japanの初の作品となった。また、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのDABOが第1号アーティストとして契約される。
2004年を最後に、Def Jam Japanとアーティストの新規契約が無くなる。
2005年以降から新たに契約されたアーティストは、Def Jam Japanではなく
別レーベルの「Def Jam Recordings(日本)」扱いとなる。
2007年9月5日に発売された岡村靖幸のシングル『はっきりもっと勇敢になって』が、「Def Jam Japan」としての最後のリリース作品となる。
2012年8月1日に発売されたKGのシングル『同じ空見上げて』以降、日本の
Def Jam Recordingsは休止状態だったが、2016年にAK-69が契約したことで再始動した。


■有名な所属アーティスト

パブリック・エナミー
LL/クール・J
スリック・リック
ナイス&スムース(Nice & Smooth)
アリソン・ウィリアムズ
オラン・ジュース・ジョーンズ
オニックス(Onyx)
PMD(PMD)
エリック・サーモン(Erick Sermon)
レッドマン


■ Def Jamに所属した日本人アーティスト

AK-69,BTS、SWAY、IO、DABO、TOKONA-X、SPHERE、etc.....


-終わりに

こうしたラッセル・シモンズやリック・ルービンを中心としたDef Jamの試みにより、ヒップホップの購買層は大幅に増え、一躍影響力のある人気シャンルへとのし上がります。
そしてメジャーレーベルも、ヒップホップが一時的なブームではないことを悟り、急いでヒップホップアーティストを探し始めるようになったといいます。
こうしてヒップホップは世界規模に拡大し徐々にメインストリームの世界へ顔を出すようになっていくのです。
ということでDef Jamがヒップホップの歴史における最重要レーベルであることを簡単にですが、説明させていただきました。
ヒップホップをこれから知る方は、レーベルというものにあまり興味がなかったとしても「Def Jam」の存在は是非、頭の片隅に置いてもらえたらと思います。

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