■ ロックダンスの特徴とは
ロックダンスは男女ともに人気が高く、ダンス部やスタジオでも多く取り入れられているダンスジャンルです。ファンクミュージックはもちろんJ-POPに合わせて踊ることもでき、
気軽に挑戦しやすいことから若者からの人気が高まっています。
今回はそんなロックダンスをわかりやすく解説していきます。
ブレイクダンス、ポップダンスに並ぶ、ストリートダンスを代表するダンスジャンルです。ロック(Lock)=錠をかける・固定する という意味があります。激しい動きのダンスから突然静止しポージングをする動きを表しており、これがロックダンスの特徴ともいえます。
ロッキン(Lockin)、ロッキング(Locking)とも表現されます。
よく間違われるのがスペルです。
岩の意味を持つ「Rock」、音楽ジャンルである「Rock」とは意味・スペルが違いますので注意してくださいね。
■ ロックダンスのリズムの取り方
「ワン、ツゥー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」とワンエイトを数えるように、一定のリズムで音を取ることを「オンカウント」<on count>。
「ワン、エン、ツゥー、エン、スリー、エン、フォー、エンファイブ、エン、シックス、エン、セブン、エン、エイト」と一定のリズムの間で
音を取ることを「エンカウント」<and count>といいます。
1~8までを数えて、8×1 これをワンエイトといいます。
1~8を2回数えると、8×2 これをツゥーエイトといいます。
このワンエイトを数える時に、「オンカウント」「エンカウント」も数えて、16のカウントを数えることを「16ビート」といいます。
なので、ワンエイトに比べて、とても早いスピードでリズムを取るということです。この時に「リズムを刻む」ともいいます。
・ペイシング(Pacing)
ドラム(Drum)ともいい、こぶしでパンチを打つような動き。
リズムをとるためにも使われる。
・ファイブ(Five)
クラップ(Clap)ともいい、相手をたたえて手を叩きあう動き。
自分で叩く場合はセルフクラップ(Self Five)という。
・スクービードゥー(Scoobie do)
片方の足でキックし、下ろすと同時にもう片方の足と入れ替えて着地する動き。
■ ロックダンスの基本テクニック!やり方とコツ
(1) トゥエル(Twirl)
こぶしを回転させながら手首を巻き上げる動き。アップのリズムに合わせて1回転、逆回転させた手首をパシッと叩くように出すまでがトゥエルの流れです。
基本は1回転ですが、場合によっては2回転(後述)させることもあります。ポイント、ロックと並んで、
ロックダンスの代表的なスキルなので、これがなければロックダンスは踊れません!
(2) ロック(Lock)
腕や体をピタッと止める動き。注意点は、ひじをしっかりと曲げて、鋭角をつくる。
下半身もしっかりと腰を入れてロックする。
胸を体の中に落としてロックする。
(3) ポイント(Point)
指を指す動き。指すと同時にピタッと動きを止めることが多い。指を差す時に、体の通った道通りに腕をもどす。
肩のラインから、腕を出す。.指を差していない、もう片方の腕もブラブラさせずに、しっかりとストップする。
(全体のシルエットをキレイに見せるため)
(4) ペイシング(Pacing)
ドラム(Drum)ともいい、こぶしでパンチを打つような動き。リズムをとるためにも使われる。
ポイントの技と同様に、ひじを肩のラインまで上げますが、違うところは、指を差すのではなく、トゥエルと同様に、手に卵を持つようなイメージで、バウンスさせます。(ドアをノックするようなイメージで)
■ ロックダンスの基本ステップ
(1) スクービードゥ(SCOOBY-DOO)
しっかりと、ひざをウエストラインまで上げる。足を蹴り出すときは、ひざ下をリラックスした状態で。
体重のかけ方にも注意する。
(2) ウィッチウェイ(WHICH AWAY)
どっちの道にいくの?という風な様から、きているステップです。上下に跳ねるように、バウンスのリズムを取りながら、足をかかとから巻くイメージで、足を振り下ろすステップです。
かかとから巻くイメージで足を振り下ろす。
16ビートを使って、しっかりと体をバウンスさせ、体重を左右に乗せ変える練習が必要。
上半身は頭と、おへそに重心を意識する。
足を切り返すときは、自分の体に足を引きつけて、強く上げる。
足をけっこう激しく動かすので、股関節のストレッチをしっかり行う。
(3) ストップアンドゴー(STOP AND GO)
別名、クイッキーとも呼ばれています。急に体がストップして、また、急に体が動き出しような様をイメージしたステップになります。前後上下で、アップ、ダウンのリズムを取らないといけないので、
少し難しいです。リズムを意識して、動きにメリハリをつける。
(4) スク―ボップ(SUKUBOPPU)
技の流れに、トゥエルや、ダブルクラップなどが入ります。腕をクロスした時に、しっかりひざをウエストラインまで上げて、足はかかとに力を入れる。
手をオープンする時は、足で荷物を押し出すイメージで。
トゥエルをしていない、反対側の手は、手のひらを天井に向ける。
エンカウントも意識する。
おわりに
他のストリートダンスに比べて、特徴的な動きが多いロックダンス。ロックダンスは、上半身と下半身が、違う動きをする技も多いので、慣れるまでは、少し難しいダンスでは、あると思います。
しかし、ストリートダンスとしては、歴史も深く、このダンスもまた、自分のダンススタイルを成長させてくれるダンスだと思いますので、是非取り入れてみましょう。
自分自身の雰囲気が出るまで、徹底的に、基本の動きをマスターしましょう!