1960年代に1960年代にアメリカの都市部の黒人、ラテン系同性愛者の「ボール・ルーム」と呼ばれたダンス・シーンから発展した非常に様式化されたクラブダンス及びストリートダンスです。1980年代のアメリカ合衆国の都市部のゲイ・クラブシーンで知られる様になり、1990年に同国の歌手マドンナのシングル曲『ヴォーグ』のミュージックビデオで全世界で認知されました。1991年にはサンダンス映画祭審査員特別賞を受賞したドキュメンタリー映画『パリ、夜は眠らない 』(1990年)が公開され、この作品が大成功したことなどから、大衆化しました。
近年、アメリカのダンスバトル番組『America's Best Dance Crew』に出演するダンスグループ「vogue evolution」により再び国際的な注目を浴びています。またニューヨークで家族連れも多く訪れる大人気のTHE ROCKETTS(ザッロケッツ)の公演内でもロケッツダンサーがランナウェイを踊り、VOGUE(ヴォーグ)のポーズを決めたりしています。
vogue evolution
ヴォーギングのシーン
「ボール・ルーム」の参加者はそれぞれの「ハウス」と言われたグループに属しています。代表的なハウスの例はニューヨーク出身のウィリー・ニンジャ率いる「ハウス・オブ・ニンジャ (House of Ninja)」、「ハウス・オブ・エキストラバヴァガンザ(House of Xtravaganza)」、「ハウス・オブ・ミズラヒ(House of Mizrahi)」、「ハウス・オブ・ラベイジャ(House of Labeija)」などがあります。尚、日本にもこれらのハウス(Ninja/Mizrahi等)に所属する者(SHUHOなど)が若干名ですが存在します。