■ ヒップホップ(HIPHOP)ダンスとは
ヒップホップは、1970年代にニューヨークのブロンクス地区で開かれたブロック・パーティーにルーツのある、音楽・ダンス・ファッションを中心とする黒人文化である。80年代には、ヒップホップには三大要素があると言われていた。
DJ、ブレイクダンス、グラフィティがその構成要素である。
しかし現在では、ミュージシャンとしてのMCを加えた四大要素と言われている。
ヒップは、とんでいる、ホップは跳躍するなどの意味がある。
ライターのスティーヴ・ヘイガーは、アフリカ・バンバータの、ラップ音楽やブレイクダンス、グラフィティ・アートを含めた黒人文化をヒップホップとした発言は、ヴィレッジ・ヴォイスで最初に活字になったものであると主張している。
■ ヒップホップ(HIPHOP)ダンスの歴史
オールドスクール・ヒップホップは、1970年代のニューヨークで、クール・ハークなどのブレイクビーツをプレイするDJの出現とともに始まった。オールドスクールの時代のDJやラッパーは、ディスコミュージック、ソウル、ファンクの音源を使用した。ラップのライムの内容は、ほとんどがパーティや、地元ニューヨークに関する話題が中心だったが、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フュリアス・ファイブの「The Message」(1982)は例外で、そのメッセージ性は後のラップに大きな影響を与えた。最初のラップ曲は、79年のファットバック・バンドの「キング・ティム III (Personality Jock)」と、シュガーヒル・ギャングの「ラッパーズ・ディライト」とされている。
ブロンクスのグランドマスター・フラッシュやバンバータらからは局外者と見做されたが、「ラッパーズ・ディライト」はビルボードのトップ40に入った。その後続いて、カーティス・ブロウやグランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブらの曲がリリースされ、「ザ・メッセージ」はニューヨーク周辺だけで約50万枚のヒットを記録したといわれている。
1970年代、多くの黒人専門ラジオ局はディスコ中心の選曲に切り替えたが、アフリカ系アメリカ人コミュニティの中にはディスコに対する揺り戻しもあった。アフリカ・バンバータによると、ブロンクスのヒップホップは、ラジオ局でプレイされるディスコに反対する運動としての側面があったという。ブロンクスのディスコ「クラブ371」ではDJハリウッドがレコードをプレイしており、ハリウッドのミックスや言葉遊びに魅了されたのが、ハーレムのカーティス・ブロウやブロンクスのグランドマスター・フラッシュらだった
■ ヒップホップ(HIPHOP)ダンスの特徴
1.「型」が特にないので自由に踊れる
ヒップホップダンスは他のダンスとは異なり、「型」が特にないことが特徴です。また、「激しい振り付けにしなければならない」「洋楽の内容に合わせなければいけない」といった決まりもないので、自由に踊れる楽しさがあります。手足をフレキシブルに動かしたり体全体を使って踊ったりと、縛られた感じがないのが特徴。一方で、バレエやフラダンス、社交ダンスなどではある程度型が決まっています。バレエには立ち方の種類があったり、演目にはバレエ特有の動作を取り入れたりすることが必要です。フラダンスはゆるやかなリズムに乗せて、フラステップと呼ばれる基本動作をベースにして踊ります。また、社交ダンスはペアで踊り、ホールドと言われる上半身の枠や独特のフットワークをある程度マスターしなければなりません。これらに比べ、特別な型がないヒップホップダンスなら、ダンサーやチームのスタイルをストレートに表現することが可能です。
2.予備知識や道具が必要なくいつでも気軽に始められる
バレエやタップダンスなどの場合、バレエシューズやタップシューズなどが必要になり、基本動作をベースに踊ることになります。しかし、ヒップホップダンスをする際には予備知識や道具は特に必要ありません。ヒップホップダンスなら履き慣れた靴と運動に適した服装があれば大丈夫なので、好みの音楽に合わせて好きに踊ることが可能です。また、年齢を問わずに取り組めるのもヒップホップダンスの魅力です。現在中学の体育では、ヒップホップのリズムを取り入れたダンスが必修化されており、お子様にとってもヒップホップダンスは身近な存在となっています。
3.他のダンスの要素を取り入れている
ヒップホップダンスには決まった型がないことから、他ジャンルのダンス要素を自由に取り入れられるという特徴があります。他ジャンルのダンスの良さも活かせるので、表現したいことを上手に伝えることができるでしょう。ヒップホップダンスとの組み合わせでよく見られるのは、ガールズヒップホップやR&Bヒップホップです。ガールズヒップホップはヒップホップをベースに、女性らしい曲線美を生かしたり、可愛いらしい動きを取り入れたりしています。
4.躍動的でかっこいいパフォーマンスで観客を魅了できる
フラなどのゆったりしたダンスは見ていると落ち着きますが、踊りには一定の型があります。ヒップホップダンスと比べると、視覚的な刺激はそれほど感じないでしょう。ですが、ヒップホップダンスは体全体を使って自由に芸術表現するので、そのかっこよさと躍動的なパフォーマンスで観客を魅了させられます。
たとえば、動画にあるようなメンバーの一糸乱れぬダンスや、緩急がついた振り付けにはキレがあり、目を奪われます。
■ ヒップホップ(HIPHOP)ダンスの基本ステップとやり方
(1) ランニングマン
① 右足を上げます。② 右足をそのまま下に下げ、その動きと同時に左足を後ろにスライドさせます。
③ 続けて左足を上げます
④ 右足の時と同じように左足を下げ、それと同時に右足を後ろにスライドさせます。 この動きを続けると、ランニングマンの動きになります。
(2) ボックスステップ
① 右足を左足の斜め前に出すまずは、右足を左足の斜め前に出し、左足を右足の前からかぶせるようにクロスさせる② 次は、左足を右足の前にかぶせるように出します。右足と左足がクロスした状態になります。
③ 出していた右足を右後ろに引っ込め、出していた右足を右後ろに引っ込め、左足を左奥に引っ込める
④ 最後は、左足を左奥に引っ込めて納めましょう。
このとき、右足と左足は横一列に並んだ状態になります。
(3) クラブステップ
① 両あしを軽く内股にした状態で立つ。右方向へ進むなら、右足はかかとを軸に、左足はつまさきを軸にし、
進行方向へスライドさせる(がに股)。
② 次に左方向へ進むので、左足はつま先を軸に、左足はかかとを軸にし、
進行方向へスライドさせる(内股)。もう一度左へ進みます。
左足はかかとを軸に、右足はつまさきを軸にし、進行方向へスライドさせる(がに股)。
③ 最後に右方向へ進むので、右足はつま先を軸に、左足はかかとを軸にし、進行方向へスライドさせる(内股)。
(4)ポップコーン
① キックした足の反対の足を後ろに下げる② 足を入れ替えてる
③ 1を繰り返す
基本の動作はこんな感じになってます。文章で説明するのは少し難しいですが、一般的に言われている、ステップの名前の由来は、フライパンの上で、ポンポン跳ねるポップコーンのように、軽快にステップをする姿から、「ポップコーン」という名前がついたと言われています。
「ポップコーン」は、足をキックしながら跳ねるような動きで、ヒップホップダンスにおいては基本的なステップが、色々なダンスジャンルのステップに応用されます。そんな「ポップコーン」ですが、基本形のやり方はすごく簡単です。これから練習方法を紹介するので、ぜひマスターしましょう。そして、「ポップコーン」と一口に言ってもバリエーションが多く、応用もあります。
動画で説明しているものを見た方が練習しやすいかと思います。
■ ヒップホップ(HIPHOP)ダンスの定番曲5選
クラブミュージックとは1980年代後半から生まれた、DJがクラブでかける音楽の総称です。定義はとても曖昧で難しい部分がありますが、80年代以前にあった従来のディスコとは区別がなされるようになったクラブで、DJのプレイや、DJが組み立てた音楽とともに進化してきたのがクラブミュージックです。これらには、ハウス、テクノ、トランス、ヒップ・ホップ、EDMなど様々なジャンルも存在しています。1.Martin Garrix - "Animals"
2.Martin Garrix - "Pizza"
3.Calvin Harris - "Summer"
4.Swedish House Mafia - "One (Your Name)"
5.Avicii - "Wake Me Up"
これ以外にもたくさんいい曲があるので調べてみてください!!
おわりに
ヒップホップダンスのジャンルも複雑に、進化、発展し、枝分かれしていったのが、分かると思います。まったく新しい動きなどは比較的少なく、他のダンスジャンルからヒントを得たり、もともとあるステップなどから、発展した動きも多いです。ダンス自体の歴史は浅いものの、爆発的な発展と進化を遂げてきたヒップホップ。
ダンススクールや教室が最近都内にもたくさん増えていて、それこそHIPHOPをベースにして色んなジャンルにつ慣れているレッスンがたくさんあります。
たくさん見ていただき、ダンスを始めるきっかけにして頂ければいいなと思っています!