はじめに
皆さん、突然ですがPOPダンスは踊ったことはありますか!?
POPダンスは曲のリズムに合わせ筋肉を弾く"ヒット"という動きや、全身のアイソレーションを使った"ウエーブ"という動きなどを組み合わせた不思議でインパクトの強い、ダンスのジャンルの中でも特に人気なジャンルの一つです。
主にPOPやPOPPINと呼ばれることが多いですね。
近年、JPOPやKPOPアイドルの曲の振りにも取り込まれたり、ストリートパフォーマンスとして踊られたりなど身近に目にすることが多く、今後更なる人気が高まること間違いなしのPOPダンスですが、そもそもどんな曲を使って踊るのか・練習すればよいのか気になる方も多いかと思います。
また、普段POPダンスを練習している方でも自分の知っている曲では、もう飽きてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回はPOPダンスの曲の特徴とともに、練習やショーケースにて使われる定番の曲から、オススメ、最新の曲まで紹介していこうと思います!
■ ポップダンス曲の特徴とは
ポップダンスの最大の特徴はなんといっても筋肉を弾く"ヒット"という動きです。そのためポップダンスにて使われる曲はドラムが「バンッ!!」と鳴る、強い音が入っている曲が特徴的です。またウエーブやアニメーションといったロボットのような不思議な動きもすることから、電子音や独特な効果音が入った曲調も特徴の一つです。
■ ポップダンスのかっこいい定番曲
ではここから、ポップダンスによく使われる曲を紹介していきます!① Planet Rock / Afrika Bambaataa · The Soulsonic Force
ポップダンスはそもそも1960~70年代ごろオールドスクールと呼ばれる時代に黒人のクラブシーンの中で生まれたダンスであり、その頃人々の中で人気を博していた音楽は"FUNK"という音楽のジャンルです。
そのため必然的に主に使われる音楽はFUNKになります。
この曲はポップダンスをしている方で知らない方は居ないのではないかというほど有名な曲です。(知らなかった方はこの際聞いてみてください!)
1982年にリリースされ、後のHIPHOP発祥の祖となるアフリカバンバータの代表的なFUNKの曲です。
強いオンビートのドラムとエレクトロな効果音が特徴的な、これぞポップダンスといった曲ですね。
② More Bounce to the Ounce / Zapp&Roger
こちらは1980年にリリースされたFUNKの名曲です。ファンキーで陽気なメロディに、ゆったりめなBPMに強いドラムが打ち込まれた中毒性抜群の曲ですが、曲のところどころにエフェクトがかかったような声が流れているのは聞き取れましたでしょうか?これは"トークボックス"と呼ばれる楽器を用いた音で、ポップダンスで使われる曲においてトークボックスは欠かせません。
(ちなみにトークボックスとは、機材本体につながったチューブを咥え、口の中で響かせた音をマイクで拾って出力する一味変わった楽器です)
③ GIN AND JUICE / Snoop Dogg
続いては前2曲と雰囲気変わりまして、ウエストコーストHIPHOP通称"G-FUNK"と呼ばれるジャンルです。主に1990年代のアメリカ西海岸の地域にて大きな発展を遂げたジャンルで、G-FUNKを代表する一曲です。Snoop Dogg(スヌープドッグ)は90年代西海岸のアイコン的存在であり、近年だとスーパーボウルのハーフタイムショーの出演や自身のレーベルを立ち上げるなど勢いとどまらぬ、生きる伝説的なラッパーです。
G-FUNKは、強いドスのきいたドラムに陽気でどこか怪しげなメロディの組み合わせが特徴的です。
ポップダンスとの相性はバッチリで多くのポップダンサーに愛されています。
④ California love feat Dr.Dre / 2pac
こちらも同じくウエストサイド、G-FUNKの名曲です。亡くなった今でもなお熱狂的な人気を誇る2pacによって1995年にリリースされた曲でウエストサイド言ったらこの曲を思い浮かべる方も多いかと思います。自然とテンションが上がってしまうような力みなぎるメロディとキレのある2pacのラップが特徴的な聞きごたえ抜群な曲で、ポップダンスのバトルやショーケースにおいても良く耳にすることが多い曲です。
⑤ Make It Bun Dem / Skrillex & Damian "Jr Gong" Marley
こちらは一風変わったジャンルで、"ダブステップ"と呼ばれるジャンルの曲になります。イギリスはロンドンにて生まれたとされるジャンルで、レゲエとハウスを混ぜたようなクラブチューンです。唸るようなベース.ドラム音が特徴で、この曲ですと途中(動画40秒あたり)から激しいエレクトロ音が入ってくる展開が最高にかっこよいですね。ダブステップは様々な種類の音が使われたり、独特な展開が多いことからポップの中でもアニメーションを専攻している方に人気です。ショーケースやバトル映えすることも間違いなしです。DANCEALIVE2018.ALL STYLEの決勝にて流れたのも記憶に新しい方、多いのではないでしょうか。
⑥ Ambound2wreck / Kzyboost
この曲は日本を代表するビートメイカー兼トークボクサー、Kzyboostの楽曲です。この曲では歌詞は入らずビートのみの曲で、ビートのみの曲はリズムも取りやすく自分のスタイルを存分に出しやすいことから、ポップダンサーには特に人気です。電子音やトークボックスを生かしたエレクトロなメロディとメリハリのある重いドラムが特徴的で、独特な緊張感のある曲です。Kzyboostは日本人のビートメイカーでもあることから日本のポップダンサーには特に人気で、練習からショーケース、バトルの現場などいろいろな現場でかかっています。
⑦ DT pt.2 / Kan Sano
こちらの曲、ポップを習っている方もそうでない方も聞き覚えはありませんでしょうか?この曲は日本の名プロデューサー、Kan Sanoの代表曲です。BPMはゆったりめでシンプルで強いドラム、そしてなにより中毒性のある声ネタを駆使したメロディは多くのポップダンサーを虜にし、数々のショーケースにて使われた一曲です。全体的にチルでメロディアスな雰囲気が特徴で、曲の途中に入るピアノやシンセの音は曲のおしゃれさを際立たせ、TV番組のBGMとしてもたびたび使われるほど普段聞きとしても楽しめる1曲です。
⑧ Wanna Ride / Daichi Yamamoto, grooveman Spot & Kzyboost
最後はこの曲、ビートは先ほど紹介したKzyboostと同じく日本を代表するビートメイカーgroovemanspotとの合作で、ラップを唄うは今現在日本語ラップシーンでも異彩を放つスキルフルな本格派ラッパーDaichi Yamamotoの昨年末にリリースされたヒットチューンです。90年代のG-FUNKを彷彿とさせる太い鳴りのブンブンなビートと、スムーズな本場さながらのラップは見事にマッチしており、ここ最近特にポップダンサーの中で人気を誇る一曲となっております。
おわりに
ここまで聞いてみていかがでしたでしょうか。ポップダンサーのそこのあなたはきっと今頃ヒットを打ちたくてたまらないことでしょう。現在NOAではポップシーンの第一線で活躍するインストラクターの方たちのレッスンが毎日行われております。トップダンサーたちのスキルを教わるのはもちろん、どんな曲をレッスンにて使うのか注目してみても面白いかもしれませんね!