はじめに
ビバップ (bebop) は、1940年代に成立したとされる、ジャズの一形態。スウィング・ジャズの終焉後に発生したモダン・ジャズの起源は、このジャズ様式にあるというのが、一般的です。ビー・バップ、ビ・バップなどとも言われます。
■ BE BOP(ビバップ)ダンスの特徴とは?
イギリスのダンサーたちが、タップ、ジャズ、レゲエ、ファンクなどを織り交ぜて踊っていたのが起源と言われています。カンフーのように流れる腕のムーブ、タップやジャズ、ハウスを混ぜたようなスピーディな足さばき、ボールルームダンス(ラテン)のような何回転ものスピン。
英国紳士なファッションで踊られたりと、アメリカ中心のストリートダンスの中で、英国文化が薫ります。
最近では、他ジャンルとの融合も挑戦されていて、ロッキンやブレイキンとも合わされて踊られています。
ビパップはハウスダンスに影響を与えたとも言われていて、どうりで足さばきがハウスに似ているわけです。ビバップは海外では『UK JAZZ DANCE』の方が通じるようです。
■ BE BOP(ビバップ)ダンスの歴史
1970.80年代イギリスではナイトクラブにてダンスバトルが毎晩のように行われるほどダンスが盛んでした。当時のダンススタイルはバレエやジャズから派生したノーザンジャズというスタイルが主流でした。
そんな中、あるダンスバトルの優勝者を筆頭に結成された"Brothers In Jazz"というチームが当時のダンスシーンに新たな風を吹かせました。
彼らは自分たちの得意とする"マンボ"とジャズミュージックを組み合わせた、当時誰も見たこととないダンススタイルを始めました。
そのダンススタイルこそ今のBE BOPの始まりといわれています。
その後世界のカルチャーの中心地ニューヨークでも若者の中で踊られるようになり、有名なダンサーも生まれたことから世界中に広がりました。
■ BE BOP(ビバップ)ダンスのステップ
(1) ジャンプ
ビバップの基本ステップの1つ「ジャンプ」では、リズムを取ります。単純に真上に向かって飛ぶのではなく、1・2・3のリズムで区切ることが特徴です。素早く、タン・タン・タンと刻むイメージになります。
このジャンプでは、両足を肩幅まで広げてジャンプするフラット、フラットの状態で左右に移動するサイドが基本です。ジャンプするときのポイントは、少し飛ぶくらいに抑えることで、
体力の消耗を遅くします。ビバップのリズムが速いので、高すぎるとラグが生まれてしまい、リズムに追いつけなくなることも。また、身体が揺れないように体幹をしっかり保つことも重要です。
(2) ひざ抜きステップ
ひざ抜きステップでは、後ろからひざカックンされたように、ひざを前に抜いていきます。ひざに力を入れずにリラックスした状態にしておくことがポイントです。ただし、ひざと同時に腰も抜けないように気をつけましょう。
ポイントは、ひざの力だけ抜くことです。形としては、ひざを前に突き出して、かかとを浮かせます。着地するときは、ひざを抜いた状態で一時停止、下に着地する2つの動きの流れです。着地したときに、拍手したような音が鳴れば、ひざ抜きステップが成功した証になります。
上手く音が鳴らない場合は、何回か繰り返してみましょう。
強く踏み出しているわけではなく、ひざの力が上手く抜けていると、良い音が鳴ります。
(3) IDJステップ
IDJステップとは、アイ・ダンス・ジャズ・ステップのことをいいます。もともとイギリスのIDJと呼ばれるグループが作ったステップが由来です。ビバップの独特なステップというよりも、タップダンスの要素が大半になります。リズムは、1・2・3が基本なので、頭のなかで刻むといいでしょう。足を前後に踏み出すステップで、足裏で1・2・3とリズムを叩くようなイメージです。片足を前に出し、もう片方は最初の足よりも少しだけ前に出します。ポイントは片足はかかとをつけずにひざを曲げますが、もう片足は足裏が床に着地した状態にすることです。
最初の1つ目で両足を着地させます。2つ目は最初の足を後ろに下げ、3つ目でもう片方の足を前に出し、踏み鳴らしましょう。
これを両足交代させながら、繰り返していきます。
最初は、わからないと思うので、基本の1・2・3のリズムに合わせて真似することで覚えていきます。
(4) 6ステップ
6ステップはその名のとおり、6で刻むステップのことをいいます。6ステップでは、ひざの向きに意識を向けることがポイントです。
6ステップの流れは、以下のとおりになります。
1.直立した状態で右足を斜めに少し内側に出す。
2.両足をクロスさせる
3.左ひざを上げる。
4.左ひざを下げて、かかとを浮かせた状態にする。
5.軸足をステップしながら、左足を前に蹴る。
6.両足を1・2・3のリズムで開く。
6つで1つのステップとして考えます。少し難易度が高いかもしれませんが、動き自体は簡単なので、流れを覚えることに集中しましょう。
(5) バップダウン
バップダウンは、ストリートダンスでいうフロア技の1つで、床を使った動きです。カウント方法は自分が数えやすいようにすることがポイント。ステップの流れは、以下のとおりになります。
1.ひざを持ち上げるようにジャンプ。
2.左足を前に出す。
3.右足を左ひざの後ろにつけながらバックステップ。
4.左ひざを上げる。
5.左足を着地したあとに前に蹴り出す。
6.ダウン。
過程が多いので、最初はスローテンポで練習するといいでしょう。
フロア技とはいえども、アクロバティックの要素はほとんどないので、初めての人でもできるステップです。
(6) スイングステップ
スイングステップは、片方ずつステップしながら移動する技です。これまで紹介したステップのリズムとはまた別なので、リズムで覚えるよりも1つ1つのステップで覚えるといいでしょう。スイングステップの流れは、以下のとおりです。
1.片足を斜め前に出す。
2.もう片方の足を最初の足の後ろで側面を床につける。
3.最初の足をコンパスのように円を描く。
4.後ろ足、前足、後ろ足を前に出しながら横に歩く。
5.イメージは、フィギュアスケートのように足を滑らします。
紹介してきたステップよりも少し難しいですが、スイングステップができれば他の技も簡単になってくるので、あきらめずに繰り返しましょう。
■ 動画で知るビバップダンス
By RISING Dance School HORIE
おわりに
では改めて、ビバップとは何なのか?振り返ってみれば、それはベレー帽にヤギひげ、ジャズ愛好家特有のスラングやハード・ドラッグといった、単純に描かれるイメージよりも遥かに複雑な中身を伴っていた。ビバップが旨としていたのは表現の自由であり、既存の古い音楽様式によって刷り込まれたハーモニー上やメロディ上の制限からの逸脱だった。そして、ビバップがあったからこそ、現代のジャズにもその要素は連綿と受け継がれているのである。
NOAレッスンでは中野校でのJIMEさんや、ワークショップの枠でYOSHIEさんがレッスンを開催して頂いてるのでこの機会に検討していてはいかがでしょうか!